OBSの画質・音質を上げる設定方法《高画質配信のおすすめ設定》
OBSの画質・音質を上げる設定方法を、配信向けにまとめます
まず結論からいうと、画質は「解像度」「ビットレート」「FPS」「エンコーダ」、音質は「音声ビットレート」よりも「マイク設定」と「フィルター順」の影響が大きいです
ただし、数値を上げれば必ずよくなるわけではありません。PCスペックやネット回線に合っていない設定にすると、逆に配信がカクついたり、画面が止まったりします

はいしんせかいは、独自に検証して執筆しています
OBSの画質・音質を上げるおすすめ設定
OBSで高画質・高音質にしたい場合は、まず次の設定を目安にしてください
| 項目 | おすすめ設定 | 補足 |
|---|---|---|
| 映像エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 / AMD HW H.264 / QSVなど | 使えるならハードウェアエンコーダを優先 |
| レート制御 | CBR | 配信では固定ビットレートが基本 |
| キーフレーム間隔 | 2秒 | YouTubeやTwitchでも基本になる設定 |
| プロファイル | high | 画質重視ならhigh |
| 最大Bフレーム | 2 | YouTube・Twitchでは2が目安。ツイキャスは0が合う場合あり |
| 解像度 | 1920×1080を基本 | Twitchで動きが激しいゲームなら936pや720pも候補 |
| FPS | ゲーム配信は60fps、雑談は30fpsでもOK | 重い場合は30fpsに下げる |
| 音声エンコーダ | AAC | まずは標準設定でOK |
| 音声ビットレート | 160〜192kbps | 歌枠や音質重視なら256〜320kbps |
| サンプリングレート | 48kHz | OBSとオーディオインターフェイス側を合わせる |
高画質にするコツは、ただ数値を最大にすることではなく、配信サイトの上限、ネット回線、PCスペックに合わせることです
ここを間違えると、画質は上がっているように見えても、フレームドロップやカクつきで見づらい配信になります
すでに画質や音質で困っている場合は、先に症状別チェックから確認してもOKです
配信サイト別のおすすめ設定
OBSの設定は、YouTube、Twitch、ツイキャスで少し考え方が変わります
とくにビットレートは配信サイトごとに上限や推奨値が違うので、共通設定だけで決めないほうが安全です
| 配信先 | まず試す設定 | 補足 |
|---|---|---|
| YouTube | 1920×1080 / 60fps / 10,000〜12,000kbps | 回線に余裕があるなら高めにしやすい |
| Twitch | 1664×936 or 1920×1080 / 60fps / 6,000kbps | 動きが激しいゲームは936pや720pのほうが見やすいことがあります |
| ツイキャス | 1920×1080 / 30〜60fps / 映像5,500kbps前後 | 音声込みで6Mbps内に収めると安全です |
YouTubeはH.264配信の場合、1080p60で12Mbps、1080p30で10Mbps、720p60で6Mbpsが推奨されています
Twitchは安定性を重視するため、1080p60でも6,000kbpsを基準に考えます。動きが激しいゲームなら、1080pにこだわるより936pや720pに下げたほうがきれいに見えることがあります
ツイキャスは、映像と音声の合計ビットレートが選んだ上限を超えないようにする必要があります。音声を160kbpsにするなら、映像は5,500kbps前後にしておくと扱いやすいです
OBSで画質・音質が悪くなる原因
画質や音質が悪いときは、原因を分けて考えると直しやすいです
- OBS設定が合っていない
- PCスペック・ネット回線が足りない
- マイクや音声フィルターが合っていない
1. OBS設定が合っていない

多くの場合、まず疑うべきなのはOBSの設定です
解像度が低い、ビットレートが足りない、FPSが高すぎる、エンコーダの負荷が高すぎる、というだけで配信画面はかなり荒れます
本当は高画質で配信できるのに、設定が合っていないせいで画質が悪いままになっているケースはかなり多いです
2. PCスペック・ネット回線が足りない

高画質配信では、PCにかなり負荷がかかります
ゲームを動かしながら、OBSで映像を合成し、さらに配信サイトへエンコードして送るため、CPU・GPU・メモリのどれかが足りないとカクつきやフレームドロップが出ます
OBS公式でも、ゲームがGPUを使い切っているとOBS側が映像を処理しきれないことがあると説明されています

ネット回線も重要です。アップロード速度が足りない場合は、いくらOBS側で高いビットレートを設定しても安定しません
3. マイクや音声フィルターが合っていない
音質は、音声ビットレートを上げるだけでは大きく変わらないことがあります
声がこもる、ノイズが入る、音量差が大きい、急に声が小さくなる、という場合は、マイクの位置やフィルター設定を見直したほうが効果が出やすいです
マイクフィルター全体の順番は、OBSのマイクフィルター設定でくわしく解説しています
OBSで高画質にする設定
ここからは、OBSで高画質にする設定を1つずつ説明します
全部を一気に変える必要はありません。まずは「映像エンコーダ」「ビットレート」「出力解像度」「FPS」を優先して、1つずつ変更してテストしてください
映像エンコーダ

映像エンコーダは、配信映像を圧縮する設定です
- ソフトウェアエンコーダ:CPUで処理する
- ハードウェアエンコーダ:GPUなどで処理する
ゲーミングPCを使っているなら、基本的にはハードウェアエンコーダを選びます
NVIDIAのグラボなら「NVIDIA NVENC H.264」、Radeonなら「AMD HW H.264」、Intel環境なら「QSV」が候補です
グラボがあるPCでわざわざx264を選ぶと、CPU負荷が高くなってゲームや配信が重くなることがあります
レート制御

レート制御は「CBR」を選びます
CBRは固定ビットレートのことで、配信中のビットレートを安定させる設定です
多くの配信サイトでは、配信の安定性を考えてCBRが基本になります
ビットレート

ビットレートは、1秒あたりに配信へ送るデータ量です
ビットレートが低すぎると、動きの激しい場面でブロックノイズが出たり、画面がモザイクっぽく荒れたりします
ただし、ビットレートを高くしすぎると、ネット回線が追いつかずに配信が止まることがあります
- アップロード速度を測る
- 配信サイトの上限・推奨値を確認する
- 映像ビットレートと音声ビットレートの合計が上限を超えないようにする
回線速度はFast.comなどで測れます。詳細表示からアップロード速度を確認してください
| 配信内容 | 解像度/FPS | 映像ビットレートの目安 |
|---|---|---|
| 雑談配信 | 1280×720 / 30fps | 2,500〜4,500kbps |
| YouTubeの高画質配信 | 1920×1080 / 60fps | 10,000〜12,000kbps |
| Twitchのゲーム配信 | 1664×936 / 60fps | 6,000kbps |
| ツイキャスの高画質配信 | 1920×1080 / 30〜60fps | 5,500kbps前後 |
Twitchで1080p/60fpsのまま動きの激しいゲームを配信すると、6,000kbpsでは足りずに画面が荒れることがあります
その場合はビットレートを無理に上げるより、出力解像度を1664×936や1280×720に下げたほうが見やすくなることがあります
キーフレーム間隔

キーフレーム間隔は「2秒」にします
YouTubeやTwitchでも基本になる設定なので、特別な理由がなければ2秒でOKです
プリセット

プリセットは、まず「P5: Slow(高品質)」を目安にします
P6やP7にすると画質が上がる場合もありますが、そのぶん負荷も大きくなります
配信がカクつく場合は、プリセットを軽めにするより先に、ゲーム側のFPS制限や出力解像度の見直しも試してください
チューニング

チューニングは、まず「高品質」のままでOKです
OBS 31以降では「Ultra High Quality」のような項目が表示される場合もありますが、ゲーム配信では負荷が大きくなりやすいので、基本は高品質で十分です
マルチパスモード

マルチパスモードは、迷ったら「2パス(1/4解像度)」でOKです
より高画質にしたい場合は「2パス(フル解像度)」も候補ですが、GPU負荷が上がります
配信が重い場合は、1パスや1/4解像度にして安定性を優先してください
プロファイル

プロファイルは「high」にします
画質重視ならhighで問題ありません
mainやbaselineは互換性や軽さを優先する設定なので、通常の配信ではhighを選べばOKです
Look-ahead

Look-aheadは、映像の先を見てBフレームの使い方を調整する設定です
画質を少し上げたい場合はONでもいいですが、GPU負荷が高くなることがあります
ゲーム中にOBSが重い、GPU使用率が高い、配信がカクつくという場合はOFFにしてみてください
心理視覚チューニング

心理視覚チューニングは、視覚的にきれいに見えやすいように調整する設定です
OBS 31以降では「Adaptive Quantization」と表示される場合があります
基本的にはONのままでOKですが、GPU負荷が気になる場合はOFFにして比較してみてください
GPU

GPUは、基本的に「0」のままでOKです
複数のGPUを使っている特殊な環境でなければ、変更する必要はありません
最大Bフレーム

最大Bフレームは、YouTubeやTwitchなら「2」を目安にします
Bフレームを使うと、限られたビットレートでも画質を保ちやすくなります
ただし、ツイキャスで低遅延配信や一部機能を重視する場合は、0のほうが合うこともあります。ツイキャス向けの詳しい設定はOBSでツイキャス配信するやり方で解説しています
基本(キャンバス)解像度

基本(キャンバス)解像度は、OBS上で作る画面のサイズです
基本的には、モニターや配信画面に合わせて1920×1080にしておくと扱いやすいです
ここを下げると、配置済みの素材やテキストも調整し直す必要があるため、まずは次の「出力(スケーリング)解像度」で調整するのがおすすめです
出力(スケーリング)解像度

出力(スケーリング)解像度は、実際に配信へ送る映像のサイズです
YouTubeなら1920×1080を基本にしやすいですが、Twitchでゲーム配信をする場合は、1664×936や1280×720も候補になります
動きの激しいゲームでは、1080pのままビットレート不足になるより、解像度を少し下げたほうがくっきり見えることがあります
縮小フィルタ

縮小フィルタは、映像を小さくするときの処理です
基本(キャンバス)解像度と出力解像度が違う場合は、「ランチョス」を選ぶときれいに見えやすいです
同じ解像度で配信する場合は、縮小しないので気にしなくてOKです
FPS(共通値)

FPSは、1秒間に何枚の映像を送るかを決める設定です
FPSゲームやアクションゲームなら60fpsがおすすめです
雑談配信やラジオ配信なら30fpsでも問題ありません
60fpsで配信が重い場合は、無理に60fpsにこだわらず30fpsに下げてください。カクついた60fpsより、安定した30fpsのほうが見やすいことがあります
OBSで高音質にする設定
ここからは音質設定です
音声はビットレートだけでなく、マイク、フィルター、ノイズ処理、音量差の整え方でかなり変わります
音声エンコーダ

音声エンコーダは、まずAACでOKです
CoreAudio AACが選べる環境なら候補になりますが、最近のOBSでは標準のAACでもまず問題ありません
ここを細かく詰めるより、マイクフィルターや音量バランスを整えたほうが体感の音質は変わりやすいです
音声ビットレート

音声ビットレートは、160〜192kbpsを目安にします
雑談配信なら160kbpsでも十分ですが、声をきれいに聞かせたい場合は192kbps以上にしてもOKです
歌枠や音質重視の配信なら、256〜320kbpsも候補になります
ツイキャスのように映像と音声の合計ビットレートを意識する必要がある配信サイトでは、音声を上げすぎると映像側に使えるビットレートが減ります
サンプリングレート

サンプリングレートは、OBSとオーディオインターフェイス側でそろえることが大事です
迷ったら48kHzにして、OBS、WindowsやMacの音声設定、オーディオインターフェイスの設定を合わせてください
オーディオインターフェイスを使っている場合は、ドライバーソフト側の設定も確認しておくと安心です
マイクフィルター
声を聞きやすくしたい場合は、音声ビットレートよりマイクフィルターのほうが重要です
ノイズ抑制、ゲイン、コンプレッサー、リミッターなどを順番に入れることで、声の聞きやすさがかなり変わります
フィルターの順番やおすすめ設定は、OBSのマイクフィルター設定でまとめています
声の音量差が大きい場合は、OBSのコンプレッサー設定も参考にしてください
ノイズ除去
エアコン音、PCファン音、キーボード音が入る場合は、ノイズ除去も見直します
まずはOBS標準のノイズ抑制から試すといいです
ただ、RNNoiseで声がこもる、声が消える、キーボード音が残る場合は、ノイズ除去VSTプラグインも候補になります
OBSで使えるノイズ除去プラグインは、OBSで使えるおすすめノイズ除去プラグインでまとめています
NoiLessのようなAIノイズ除去VST3を使う場合は、声が聞きやすくなる一方で少し遅延が出ることがあります。歌枠やリズムが大事な配信では、同期オフセットも確認してください
症状別チェック
ここからは、画質・音質が悪いときの症状別に、どこを見ればいいかまとめます
| 症状 | まず確認すること | 関連記事 |
|---|---|---|
| 画面がぼやける | 出力解像度、縮小フィルタ、素材のサイズ | 画像の入れ方 / 文字の入れ方 |
| 動くと画面が荒れる | 映像ビットレート、解像度、FPS | ビットレート |
| OBSが重い・カクつく | GPU負荷、ゲームFPS、出力解像度 | OBSが重いときの対処法 |
| ゲーム画面がきれいに映らない | ゲームキャプチャ、ウィンドウキャプチャ、解像度 | OBSにゲーム画面を映す方法 |
| Switch/PS5の画質が悪い | キャプチャーボード、解像度、パススルー | キャプチャーボードの選び方 |
| 声がこもる | ノイズ抑制、マイク距離、フィルター順 | OBSのマイクフィルター設定 |
| ノイズが入る | RNNoise、VST、エアコン音、キーボード音 | ノイズ除去プラグイン |
| フィルターを入れたら声が遅れる | VSTやAIノイズ除去の遅延、同期オフセット | フィルター遅延の直し方 |
| 歌枠で声とオケがズレる | 同期オフセット、録音確認、測定 | 歌枠の音ズレを直す方法 |
画面がぼやける
画面が全体的にぼやける場合は、出力解像度が低い、素材を無理に拡大している、縮小フィルタが合っていない、という原因が多いです
画像やテキストをOBS上で無理に大きくすると、画面がぼやけやすくなります




動くと画面が荒れる
止まっている場面はきれいなのに、ゲームが動くと画面が荒れる場合は、ビットレート不足の可能性が高いです
ただし、Twitchのようにビットレート上限が低めの配信サイトでは、ビットレートを上げるより解像度を下げたほうがよく見えることがあります
OBSが重い・カクつく
高画質設定にすると、PCとGPUの負荷が上がります
OBSが重い場合は、まずゲーム側のFPSを制限し、ゲームの画質設定を下げ、OBSの出力解像度やFPSを下げてみてください
それでも重い場合は、シーンやソースが重すぎる、PCスペックが足りない、回線が不安定という原因もあります
ゲーム画面・家庭用ゲーム機の画質が悪い
PCゲームは、ゲームキャプチャで取り込めるならゲームキャプチャを優先します
ウィンドウキャプチャや画面キャプチャでも映せますが、ゲームによっては画質や動作に差が出ることがあります

SwitchやPS5を配信する場合は、キャプチャーボード側の性能も関係します
フィルターを入れたら声が遅れる
ノイズ除去VSTや一部の音声処理は、音を処理するために少し遅延が出ることがあります
声が遅れて聞こえる場合は、同期オフセットで映像や音声のタイミングを合わせます
歌枠で声とオケがズレる
歌枠では、画質・音質だけでなく、声とオケのタイミングも大事です
声とオケがズレていると、どれだけ音質がよくても聞きづらくなります
手動で合わせる方法は、歌枠の音ズレを直す方法で解説しています
設定で限界がある場合
OBSの設定を見直しても、PCスペックやネット回線が足りない場合は、どこかで限界が出ます
とくにゲーム配信、VTuber配信、高画質配信を同時にやる場合は、OBSだけでなくゲーム、Live2D/3Dソフト、コメント表示、ブラウザなども同時に動きます
PCスペックが足りない場合
高画質にしたいのにOBSが重い場合は、設定を上げるよりPC側の余裕を確認したほうがいいです
ゲーム配信を長く続けるなら、グラボ搭載のゲーミングPCを選ぶと配信が安定しやすくなります

重いゲームを高画質で配信したい場合や、1台のPCで限界を感じる場合は、2PC配信も候補になります
VTuber活動も考えている方は、VTuber向けPCのスペックも確認しておくと安心です

ネット回線が足りない場合

配信では、ダウンロード速度よりアップロード速度が重要です
YouTubeで1080p60を高画質にしたい場合は、映像だけで10,000kbps以上を使うことがあります
そのため、アップロード速度がギリギリの場合は、解像度やFPSを下げたほうが安定します
回線速度を測るときは、速度だけでなく安定性も見てください。速度が出ていても、配信中に上下する回線だとフレームドロップが起きることがあります
まとめ
OBSの画質を上げたい場合は、まず解像度、ビットレート、FPS、エンコーダを見直します
音質を上げたい場合は、音声ビットレートだけでなく、マイクフィルター、ノイズ除去、コンプレッサー、サンプリングレートを確認してください
それでもカクつく場合は、OBS設定だけで無理に押し切らず、PCスペックやネット回線も含めて見直すのがおすすめです

