OBSでVST3プラグインが表示されない・読み込めないときの対処法
OBSでVST3プラグインを使おうとしても、一覧に表示されなかったり、読み込めなかったりすることがあります
ノイズ除去、EQ、コンプレッサー、リバーブなどを入れたいのに出てこないと、かなり困りますよね
まず大事なのは、「どこに表示されないのか」を分けて考えることです
OBS標準の「VST 2.x プラグイン」にVST3が表示されないのは、基本的に正常です
OBS標準のVSTフィルターはVST2向けなので、VST3をそのまま読み込むことはできません
VST3を使いたい場合は、atkAudio PluginのようなVST3を読み込むためのプラグインを使います
まず結論からいうと、原因はこのあたりが多いです
| 状況 | よくある原因 | 対処 |
|---|---|---|
| OBSのVST 2.x一覧にVST3が出ない | OBS標準ではVST3非対応 | atkAudio Pluginを使う |
| フィルター追加にatkAudio Plugin Hostがない | atkAudioが入っていない / OBS再起動していない | atkAudioを入れてOBSを再起動 |
| atkAudioの一覧にVST3が出ない | スキャンしていない / 場所が違う | OptionsからVST3をスキャン |
| Load pluginできない | 64bit違い / 必要なランタイム不足 | 64bit版やVC++を確認 |
| 音が変わらない | 違う音声ソースに入れている / pluginをLoadしていない | マイクのフィルターに入っているか確認 |
この記事では、OBSでVST3プラグインが表示されない・読み込めないときの対処法を、原因別にまとめます
OBS標準ではVST3をそのまま読み込めない
まず前提として、OBS標準のVSTフィルターはVST2向けです
OBS公式のVST 2.x Plugin Filterの説明でも、VST3.xは標準ではサポートされていないとされています
そのため、VST3プラグインを入れても、OBSの「VST 2.x プラグイン」の一覧には表示されません
これは故障ではなく、仕様です
たとえば、次のようなプラグインはVST3形式で配布されていることがあります
- ノイズ除去プラグイン
- EQ
- コンプレッサー
- リバーブ
- 音声補正プラグイン
こういうVST3プラグインをOBSで使うには、VST3を読み込むための別プラグインが必要です
OBSでVST3を使う基本手順は、OBSでVST3プラグインを使えるようにする方法で解説しています
まずatkAudio Pluginを入れているか確認する
VST3をOBSで使うなら、まずatkAudio Pluginを入れているか確認してください
atkAudio Pluginは、OBSでVST3プラグインを読み込むためのプラグインです
OBS公式フォーラムの配布ページでも、VST3 plugin host for OBSとして紹介されています
インストールすると、OBSのフィルター追加に「atkAudio Plugin Host」が出るようになります
手順はざっくりこうです
- atkAudio Pluginをダウンロードする
- インストーラーを実行する
- OBSを再起動する
- マイクのフィルターを開く
- 「+」から「atkAudio Plugin Host」を追加する
- Open Plugin Settingsを開く
- OptionsからVST3をスキャンする
- 使いたいVST3を選んでLoad pluginする
ここで大事なのは、VST3プラグインをOBS標準のVST 2.xから直接選ぶのではなく、atkAudio Plugin Hostの中で読み込むことです
フィルター追加にatkAudio Plugin Hostが出ない場合
OBSのフィルター追加に「atkAudio Plugin Host」が出ない場合は、まずatkAudio側の導入を確認します
よくある原因はこのあたりです
- atkAudio Pluginをインストールしていない
- ダウンロードしただけでインストールしていない
- zipを解凍していない
- OBSを再起動していない
- OBSのバージョンが古い
- 32bit/64bitが合っていない
まずは、OBSを完全に閉じてから、atkAudio Pluginをインストールし直してください
そのあとOBSを起動して、マイクのフィルター追加に「atkAudio Plugin Host」が出るか確認します
最新のatkAudio Pluginは、OBS 31.1.1以上が必要と表示されています
もしOBSが古い場合は、OBSのアップデートも確認してください
OBSの更新方法はOBSをアップデートする方法で解説しています

atkAudioの一覧にVST3プラグインが出ない場合
atkAudio Plugin Hostは追加できたのに、使いたいVST3プラグインが一覧に出ない場合は、VST3側の確認が必要です
よくある原因はこのあたりです
- VST3プラグインをまだインストールしていない
- VST3ではなくVST2やAUだけを入れている
- VST3の保存場所が違う
- atkAudioでスキャンしていない
- 新しく入れたあとに再スキャンしていない
- 32bit版のプラグインを入れている
- プラグインに必要なランタイムが入っていない
まず、Optionsから「Scan for new or updated VST3 plug-ins」を実行してください
新しくVST3プラグインを入れたときは、スキャンし直さないと一覧に出ないことがあります
また、VST3プラグインは、Windowsでは主に次の場所に入ります
C:\Program Files\Common Files\VST3
開発用や一部のプラグインでは、次のような場所に入ることもあります
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Common\VST3
もし別の場所に入っている場合は、atkAudioのスキャン画面でそのフォルダを追加する必要があります
VST3は「.vst3フォルダ」のまま置く
WindowsのVST3プラグインは、見た目はファイルのように見えることがあります
ただ、実際には .vst3 というフォルダ形式になっているものが多いです
そのため、中身のDLLだけを取り出したり、フォルダ名を変えたりしないほうがいいです
たとえば、こういう形で置きます
C:\Program Files\Common Files\VST3\PluginName.vst3
中には Contents フォルダなどが入っていることがあります
これは壊れているわけではありません
VST3の仕様上、Windowsでは .vst3 のフォルダとして構成されることがあります
64bit版を入れているか確認する
OBSは基本的に64bit環境で使うことが多いです
そのため、VST3プラグインも64bit版を入れてください
32bit版のプラグインだと、読み込めなかったり、一覧に出なかったりすることがあります
プラグインのインストーラーで、次のような選択肢がある場合は注意です
- 32bit
- 64bit
- x86
- x64
- VST2
- VST3
- AU
- AAX
WindowsのOBSでVST3として使いたいなら、基本は「VST3」「64bit」「x64」を選びます
AUはMac向け、AAXはPro Tools向けなので、OBS用としては基本的に選ばなくてOKです
Visual C++ランタイムを入れる
VST3プラグインによっては、Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージが必要なことがあります
インストールされていない場合、プラグインが一覧に出なかったり、Load pluginで失敗したり、読み込み時にエラーになることがあります
Windowsなら、Microsoft公式の最新のVisual C++ Redistributable x64を入れておくと解決することがあります
特に、ノイズ除去系やAI処理系のプラグインでは必要になることがあります
ただし、よくわからないサイトから入れるのは避けてください
Microsoft公式ページから入れるのが安全です
Load pluginを押しても読み込めない場合
一覧には出るのに、Load pluginを押しても読み込めない場合は、プラグイン本体の問題か、環境の問題であることが多いです
確認したいのはこのあたりです
- そのプラグインがWindows対応か
- 64bit版か
- VST3版を入れているか
- Visual C++ランタイムが入っているか
- プラグインのライセンス認証が必要ではないか
- 別のDAWでは読み込めるか
- OBSやatkAudioが古くないか
有料プラグインの場合、ライセンス認証や初回起動が必要なこともあります
一度、メーカー側のアプリやDAWで認証してからでないと、OBS側でうまく読み込めないこともあります
また、重いプラグインを入れるとOBSが不安定になることもあります
OBS公式でも、VSTプラグインによってはクラッシュする可能性があり、CPU使用率にも注意するよう案内されています
VSTやAIノイズ除去を入れたあとに声が遅れる場合は、OBSでフィルターを入れたら声が遅れる原因と直し方も参考になります
プラグインは表示されるのに音が変わらない場合
VST3プラグインは表示されているのに音が変わらない場合は、読み込み先や設定を確認します
よくある原因はこのあたりです
- マイクではなく別の音声ソースに入れている
- atkAudio Plugin Hostは追加したが、VST3をLoadしていない
- プラグイン側がOFFになっている
- OBSの音声モニターだけ聞いていて、配信音声を確認していない
- フィルターの順番が合っていない
- 同じマイクに別のノイズ抑制も重ねている
まずは、短く録画して聞き直すのがおすすめです
OBSのモニター音だけだと、環境によっては実際の配信・録画音と違って感じることがあります
また、ノイズ除去系を複数重ねると、声がこもったり不自然になったりすることがあります
最初はひとつだけ入れて、効果を確認してください
複数のVST3を使いたい場合
atkAudio Plugin Hostは、1つのVST3プラグインを読み込む用途で使いやすいです
複数のVST3を使いたい場合は、フィルターにatkAudio Plugin Hostを複数追加する方法があります
たとえば、ノイズ除去とEQを別々に入れるような形です
ただし、最初からたくさん入れると原因がわかりにくくなります
まずは1つだけ読み込んで、動作を確認してから増やしたほうがいいです
Macで表示されない場合
この記事は主にWindows向けですが、Macでも考え方は近いです
MacのVST3は、主に次の場所に入ります
/Library/Audio/Plug-Ins/VST3/
または、ユーザーごとの場所に入ることもあります
~/Library/Audio/Plug-Ins/VST3/
Macの場合は、Intel版かApple Silicon版かでプラグインの対応が変わることがあります
OBS本体、atkAudio、VST3プラグインの対応アーキテクチャが合っているか確認してください
ただし、NoiLessはWindows用なので、Macでは使えません
やってはいけない対処
VST3が表示されないときに、やりがちだけど避けたいこともあります
VST3をOBS標準のVST 2.x一覧に出そうとする
OBS標準のVST 2.xフィルターにVST3を直接出すことはできません
VST3はatkAudio Plugin Hostなどの中で読み込みます
.vst3フォルダの中身だけを移動する
VST3はフォルダ構造ごと必要なことがあります
中のファイルだけを取り出すと、読み込めなくなることがあります
いきなりプラグインを何個も入れる
原因がわからなくなります
まずは1つだけ読み込んで、録画して確認してください
よくわからない再配布サイトからランタイムを入れる
Visual C++などは、Microsoft公式から入れたほうが安全です
よくある質問
Q. OBSのVST 2.xプラグインにVST3が出ません
A. 正常です
OBS標準のVSTフィルターはVST2向けなので、VST3はそのまま表示されません
VST3を使う場合は、atkAudio Plugin Hostなどを使ってください
Q. atkAudio Plugin Hostが出ません
A. atkAudio Pluginがインストールされていないか、OBSを再起動していない可能性があります
OBSのバージョンが古い場合もあるので、OBSのアップデートも確認してください
Q. VST3を入れたのに一覧に出ません
A. VST3の保存場所と再スキャンを確認してください
Windowsなら、まず C:\Program Files\Common Files\VST3 に入っているか確認します
そのあとatkAudioのOptionsからVST3を再スキャンしてください
Q. NoiLessが出ません
A. OBS標準のVST 2.x一覧には出ません
atkAudio Plugin Hostを追加して、OptionsからVST3をスキャンしてください
それでも出ない場合は、NoiLess.vst3が C:\Program Files\Common Files\VST3 に入っているか、Visual C++ x64が入っているか確認してください
Q. VST3を読み込むとOBSが重くなります
A. プラグインによってはCPU負荷が増えます
ノイズ除去や音声分離系のプラグインは重くなることがあるので、録画テストで音切れやカクつきがないか確認してください
OBSが重い場合はこちらも参考にしてください

