配信におすすめのマイク10選|ダイナミック・コンデンサーを比較
配信の声を聞きやすくしたいけれど、マイクは種類が多くて迷いますよね。まずはPCに直接つなぐか、機材を組み合わせるかを決めると、予算に合う候補を絞りやすくなります。
USBで雑談・ゲーム配信を始めるならAT2040USB、XLR環境を使うならAT2040、歌やナレーションの録音もしたいならAT2035が候補です。1万円以内で手軽に始めたい方にはSoloCast 2も紹介します。
XLRマイクは、マイク本体だけではPCにつなげません。インターフェイス・XLRケーブル・置き方まで含めた総額で比べます。

はいしんせかいは、独自に検証して執筆しています
配信におすすめのマイク10選を比較
| 製品 | 方式/接続 | 選ぶ理由 | 本体の目安 |
|---|---|---|---|
| AT2040USB | ダイナミック/USB | 口元で話す・イヤホン確認・ミュート | 2.2万円前後 |
| MV7+ | ダイナミック/USB・XLR | USB側の自動音量調整や処理も使う | 4.7万円前後 |
| SM58-LCE | ダイナミック/XLR | 話し声と歌。手持ちでもスタンドでも | 1.6万円前後 |
| AT2040 | ダイナミック/XLR | アームに取り付けて近くで話す | 1.5万円前後 |
| SM7B | ダイナミック/XLR | 十分なゲインのある機材と組み合わせる | 5.6万円前後 |
| SM7dB | ダイナミック/XLR | 内蔵プリアンプで出力を補う | 7.7万円前後 |
| SoloCast 2 | コンデンサー/USB | 1万円以内・卓上スタンド付きで始める | 0.9万円前後 |
| AT2020 | コンデンサー/XLR | 手持ちの48V対応機材で費用を抑える | 1.2万円前後 |
| AT2035 | コンデンサー/XLR | 歌・声の録音と付属ショックマウント | 1.8万円前後 |
| AT4040 | コンデンサー/XLR | 声や歌を録る環境も整えて選ぶ | 3.6万円前後 |
下では、ダイナミック6機種・コンデンサー4機種に分けて違いを説明します。同じマイク名でもUSB版・XLR版・セット品があるため、商品名の末尾まで確認しましょう。
配信用マイクは、接続・種類・置き方で選ぶ
USBとXLRは接続方法。ダイナミックとコンデンサーはマイクの方式
ここは混ざりやすいところですが、「USBマイク」と「ダイナミックマイク」は対立する種類ではありません。AT2040USBはUSB接続のダイナミック、SoloCast 2はUSB接続のコンデンサーです。
| 確認すること | 違いと選び方 |
|---|---|
| USB / XLR | どうPCにつなぐか。USBは直接接続、XLRはインターフェイスなどを経由する |
| ダイナミック / コンデンサー | 音を電気信号に変える方式。必要な電源や感度・音の特徴は機種でも変わる |
| 指向性 | どの方向の音を拾いやすいか。1人で話す配信は単一指向性を中心に選ぶ |
機材を少なく始めるならUSB、組み合わせて使うならXLR
USBマイクは、PCに直接つなげる手軽さが利点です。マイクの中にPCへ音を送る機能がまとまっているので、別のインターフェイスを買う必要はありません。USBでも配信活動を続けられます。
XLRマイクは、インターフェイスやミキサーを選べるのが利点です。歌いながらフェーダーを動かす、楽器もつなぐ、マイクだけ買い替える、といった構成に向いています。XLRへ変えれば必ず高音質になるわけではありません。
XLRの場合は「マイク → XLRケーブル → インターフェイス → USB → PC」の順につなぎます。まだ機材を持っていないなら、配信用オーディオインターフェイスの選び方で、本体以外の予算も確認してください。USB端子をXLRへ変換するだけで同じ使い方にはなりません。
ダイナミックとコンデンサーは、声を出す距離と環境も合わせて選ぶ
雑談やゲーム中にマイクを口元へ置いたまま話せるなら、ダイナミックマイクは有力な候補です。近い声を周囲の雑音より大きく拾える置き方にすると、配信で扱いやすくなります。歌に使っても大丈夫です。
静かな環境で歌や声を収録し、細かなニュアンスを含めて残したいなら、コンデンサーマイクも比べましょう。ただし、ダイナミックなら声が粗い、コンデンサーなら雑談に不向き、という意味ではありません。声との相性や音作りは機種でも違います。
ダイナミックに替えるだけで、生活音が消えるわけではありません。どちらの方式でも口から遠く離し、声を大きくしようとゲインを上げると、部屋の反響や雑音も目立ちます。まず無理なく口元へ置けるかを考えてみてください。
1人の配信なら単一指向性。音を拾う正面も確認する
単一指向性は、主に正面からの音を拾う特性です。双指向性は前後、無指向性は周囲全体を拾う用途に向いています。1人の声を収録する配信なら、単一指向性を基本にすると選びやすいです。
単一指向性でも側面や背面の音を完全には遮断しません。AT2040/AT2040USBのハイパーカーディオイドは正面の範囲が狭い一方、真後ろにも感度があります。「雑音の出るものを全部真後ろへ置けばよい」とは限らないので、向きを変えて録音で比べます。
AT2020などはマイクの側面の正面側へ話すタイプ、SM58やAT2040などは先端へ向かって話すタイプです。見た目だけで判断せず、説明書で正面を確認しましょう。
予算はマイクアーム・ケーブル・入力機材まで含める
- USBでも、口元へ置くアームやスタンドが別に必要な製品がある
- XLRマイクにはXLRケーブルと対応するインターフェイスが必要
- XLRコンデンサーマイクは、指定のファントム電源が必要。ここで紹介するATシリーズは48V対応機器で使える
- SM7Bなどは入力機材のゲインも確認する。ブースターは不足を確かめてから検討する
- 重いマイクは、アームの耐荷重だけでなく取り付け径・机への固定も確認する
「本体1万円台だから安く始められる」とは限りません。持っている機材がなければUSBのほうが総額を抑えられる場合もあります。配信画面への映り方や色も選んでよいですが、まず無理なく置けて、いつもの姿勢で話せることを優先すると使いやすいです。
おすすめのダイナミックマイク6機種
AT2040USB|2万円台で、PCへ直接つないで使いたい
雑談・ゲーム配信で口元にマイクを置き、接続機材を増やしたくない方に向いています。USBでPCにつなぎ、ヘッドホン端子で自分の声を確認できます。PC音とマイク音のバランス調整、タッチミュートも備えます。
マイク内蔵のショックマウントやポップフィルター、80Hzのローカットもあります。机の振動や息への対策はしやすくなりますが、キーボード音をすべて消す機能ではありません。
USB専用で、XLR端子はありません。本体は約600gなので、別途使うアームやスタンドの対応重量を確認します。確認時に約3週間の取り寄せ表示の販売店もあったため、すぐ使いたい場合は納期も見てください。
SHURE MV7+|USBの自動調整と、XLRへの拡張性がほしい
USBで使いながら、声の音量調整やノイズ対策もマイク側で助けてほしい方の候補です。USB接続ではAuto Level、リアルタイムのノイズ除去、デジタルポップ対策、リバーブなどを利用できます。タッチ操作でミュートもできます。
XLR出力もあるので、あとからインターフェイスと組み合わせられます。ただし、USB側のデジタル処理は、XLR出力へ同じように反映されません。使う接続方法に合わせて設定する製品です。
AT2040USBより費用は上がるため、USB側の機能や両方の端子が必要かで選びましょう。USB専用のMV6や、旧MV7とも別のモデルです。歌声で使うときは小さな声や伸ばした音を録り、必要のない抑制を重ねないようにします。
SHURE SM58-LCE|話し声にも歌にも使う、シンプルなXLRマイク
XLR環境で雑談や歌を始め、必要な機能を絞りたい方の候補です。口元へ近づけて使うボーカル用のダイナミックマイクで、手持ちでもスタンドでも使えます。配信用途だから専用の形でなければいけない、ということはありません。
ここで紹介するSM58-LCEは、本体のON/OFFスイッチがないモデルです。配信中のミュートはOBSや入力機材側で行います。ケーブルやインターフェイスは別途必要です。
価格を抑えても、口との距離が毎回変われば声量や低音の印象は変わります。ゲーム配信で両手を使うなら、手持ちよりアームやスタンドで位置を安定させるほうが使いやすいです。
audio-technica AT2040|XLRで、口元に固定して話したい
インターフェイスをすでに持っていて、マイクをアームへ取り付けて雑談・ゲーム配信をしたい方に向いています。ハイパーカーディオイドの特性を生かし、正面から近い距離で話す使い方を想定して選びましょう。
こちらはXLR専用のAT2040で、AT2040USBとは別製品です。ヘッドホン確認やミュートは入力機材・OBSなどで行います。本体は約615gなので、取り付けるアームも確認してください。
「安いインターフェイスでも必ず音量が足りる」とは決められません。声量や距離によって必要なゲインは変わります。まず普段の姿勢で話し、十分な音量を上げられる入力機材と組み合わせます。
SHURE SM7B|入力機材と設置環境も含めて選びたい
SM7Bの音の傾向が好みで、口元への設置と入力ゲインを確保できる方の候補です。配信者と同じ機材だから、という理由だけで選ぶ前に、マイク本体以外の構成も確認しておきましょう。
低域カットとプレゼンス強調の切り替えがあり、声の聞こえ方を調整できます。一方、出力が小さいため、Shureは一般的な話し声の録音では60dB以上のプリアンプゲインを目安として案内しています。必要量は声量や距離で変わります。
まず近い距離で必要な音量を出せるかを確認し、不足する場合に入力機材やブースターを比較します。ゲインに余裕のあるインターフェイスとの組み合わせも候補です。本体が高価なので、これから一式そろえるならSM7dBと総額も比べてください。
SHURE SM7dB|SM7B系のマイクを、内蔵プリアンプ付きで使いたい
SM7B系のマイクを選び、別のインラインプリアンプを挟む構成を減らしたい方の候補です。内蔵プリアンプで+18dBまたは+28dBを加えられます。
内蔵プリアンプを使うときは48Vファントム電源が必要です。USBでPCにつなぐマイクではないため、XLRケーブルと入力機材は別に必要です。バイパスして使う場合は出力が小さくなり、SM7Bと同じくゲインを考えます。
すでに十分なゲインのある機材を持っていれば、必ずSM7dBを選ぶ必要はありません。本体は約837gと重めなので、対応するアームと合わせた費用・設置場所まで確認しましょう。
おすすめのコンデンサーマイク4機種
コンデンサーマイクはUSB接続とXLR接続の両方があります。歌・ナレーションだけでなく、雑談配信にも使えます。ここでは手軽なUSBモデルと、入力機材を組み合わせるXLRモデルを分けて紹介します。
コンデンサーに絞って選ぶなら、配信におすすめのコンデンサーマイク6選へ。USBで歌枠を始めるAT2020USB-Xや、AT2020・AT2035・NT1の違いを詳しく比べています。
HyperX SoloCast 2|1万円以内のUSBマイクで始めたい
ヘッドセットからマイクを分け、まずは少ない機材で配信したい方の候補です。USBでPCへ接続でき、卓上スタンドとタップミュートを備えています。公式ストアの確認価格は税込8,980円でした。
単一指向性のコンデンサーマイクです。卓上へ置けますが、キーボードの隣に離して置くより、口との距離を詰めるほうが声を拾いやすくなります。机をたたいた振動や打鍵音が気になる場合は、設置位置やアームも検討してください。
旧SoloCastではなくSoloCast 2を紹介しています。24bit/96kHzなどの最大値を使えば配信が必ず良くなるわけではないので、OBSの設定と合わせて使います。必要機材を抑えたい人向けで、XLR機材を組み合わせるための製品ではありません。
audio-technica AT2020|XLR環境で、まず本体の費用を抑えたい
48V対応のインターフェイスを持っていて、1万円台前半のXLRコンデンサーを選びたい方の候補です。雑談、歌、ナレーションなどに使えます。
マイクは側面の正面側へ向けて話します。AT2020と、USB接続のAT2020USB-Xなどは別製品です。こちらのAT2020はXLRケーブルと48V電源を供給する入力機材が必要です。
卓上でそのまま使えるセットとは限りません。設置スタンド・ポップガード・必要ならショックマウントを追加する場合は、付属品の違うAT2035との総額も比べてみてください。
audio-technica AT2035|歌・声の録音と付属品のバランスを見たい
配信に加えて、歌ってみたやナレーションも録音したい方に勧めやすいXLRコンデンサーです。ショックマウントが付属し、ローカットと−10dBパッドを備えています。
AT2020と比べると、メーカー公表の自己雑音はAT2035が12dB SPL、AT2020が20dB SPLです。ただし、この差は部屋のエアコン音をどれだけ消せるか、という数字ではありません。周囲の音は置き方や部屋の条件で対策します。
付属品と機能を含めた総額で選ぶと、AT2020との違いが見えてきます。ショックマウントがあっても、マイクを固定するアームやスタンドは別に必要です。
audio-technica AT4040|録音環境を整えて、声や歌を残したい
歌やナレーションの録音にも予算をかけ、声に合うマイクを選びたい方の候補です。DCバイアス型のコンデンサーで、ローカット・パッド・付属ショックマウントを備えています。
メーカーは低雑音・低歪みと広いダイナミックレンジを特徴に挙げています。話し声だけでなく、歌や楽器を録る1本として、3万円台まで予算をかけたい方に比較してほしいモデルです。
AT2035にもローカットやパッドがあるので、機能数だけでは選びきれません。可能なら同じ録音条件の試聴例を比べ、自分が残したい声の印象で選びましょう。部屋の反響が強い場合は、マイクと合わせて設置も整えると録音しやすくなります。
USBマイクだけで選ぶなら、この3機種を比べる
| 予算・使い方 | 候補 |
|---|---|
| 1万円以内。卓上スタンド付きで始めたい | SoloCast 2 |
| 2万円台。近くで話し、ヘッドホン確認とミュートも使いたい | AT2040USB |
| 自動音量調整などのUSB機能とXLR出力もほしい | MV7+ |
どれもUSBでPCへ直接つなげます。別のインターフェイスを追加する前提でなくても大丈夫です。スマホ・ゲーム機にもつなぎたい場合は、PCへの対応とは別に、端子・給電・アプリの条件を製品ページで確認してください。
買ったマイクを配信で使う、最初の設定
- マイクの正面を確認し、本番の姿勢で口元へ設置する
- USBまたはXLRでつなぎ、必要なマイクだけ指定の電源を使う
- OBSの音声入力キャプチャで、使うマイク・機器を選ぶ
- 大声や笑い声でも機材・OBSの入力が割れないよう、入力ゲインを合わせる
- 同じマイクを別の入力欄でも二重に取り込んでいないか確認する
- 短く録画し、普段の声・小声・笑い声・打鍵音を聞き直す
距離は、口元で使うダイナミックなら数cm〜10cm程度、コンデンサーなら10〜20cm程度を調整の出発点にできます。全機種共通の正解ではないので、説明書の推奨位置も見ながら、息・低音の強さ・周囲の音で調整します。
息が直接当たるなら少し角度を付け、必要ならポップガードを使います。XLRマイクの接続・取り外しや48Vの切り替えは、入力ゲインとモニター音量を下げ、機材の説明に沿って行ってください。
声量の差や雑音は、OBSのマイクフィルター設定で必要な処理だけを追加します。音声とBGMのバランスまで含めるなら歌枠の準備とマイク設定も参考にしてください。
マイクを替えても、キーボード音やファン音が気になるとき
買い替える前に、口をマイクへ近づけ、キーボードやファンから離すところを見直しましょう。スピーカー音が入るならイヤホンを使います。マイクアームで位置を変えるだけでも、声と周囲の音のバランスを変えられます。
そのうえで、残る雑音にはOBS標準のノイズ抑制を試します。ゲートやエキスパンダーは無言時の雑音向けで、話している間の打鍵音まで消す機能ではありません。

声と一緒に入る雑音には、AIノイズ除去プラグイン「NoiLess」
NoiLessは、OBSのマイクにかけて、声の後ろに入るキーボード音や生活音を抑えるプラグインです。マイクを買い替える前に、今のマイクと自分の声で試せます。無料体験版で、雑音の減り方と声の残り方を録音して比べてみてください。
MV7+などの本体ノイズ除去、OBS標準、追加プラグインを最初から全部重ねないようにします。歌枠なら歌声でも録音して確認してください。ほかの選択肢や導入方法はノイズ除去プラグインの比較にまとめています。
有名配信者と同じマイクなら、同じような声になる?
同じ機種でも、部屋・距離・入力機材・EQなどの処理が違えば、届く音は変わります。配信者の使用機材を参考にするのはよいですが、自分の設置と予算で使いやすいかも一緒に見てください。
最初から高価な一式をそろえるより、口元へ置けるマイクで始めて、録画しながら必要な部分を足していく選び方もできます。小声や高い声だからこの方式、と決めつけず、実際の話し方と歌い方で判断しましょう。
迷ったら、使える状態にした総額で決めよう
機材を増やさず雑談・ゲーム配信を始めるならAT2040USB、1万円以内ならSoloCast 2。XLR環境があるならAT2040、歌やナレーションの録音もするならAT2035から比べてみてください。
マイク本体だけで予算を使い切らず、アーム・ケーブル・必要な入力機材まで含めるのがポイントです。いつもの姿勢で話せることと、使いたい機能があることを軸に選ぶと、候補の違いが見えてきます。




