OBSの同期オフセットを設定する方法(音ズレの直し方)
OBSで配信や録画をしていて、「マイクの音が映像とズレてる…」と感じることありますよね
OBSには「同期オフセット」という音声のタイミングを調整する機能があります
この記事では、同期オフセットの仕組み・設定方法・うまくいかないときの対処法を解説します
同期オフセットってなに
同期オフセットは、特定の音声ソースの再生タイミングをミリ秒(ms)単位でずらす機能です
たとえばマイクの音が映像より遅れて聴こえる場合、同期オフセットで声のタイミングを早めることができます
1000ms = 1秒です
どこにあるの?
OBSの「音声ミキサー」で歯車アイコンをクリックして、「オーディオの詳細プロパティ」を選択すると、「同期オフセット (ms)」の列があります
ここに数値を入力します
プラス値とマイナス値の違い
プラス値(例:+100)
その音声を100ms「遅らせる」
使うとき:音声が映像より早い(声が先に聴こえる)場合
マイナス値(例:-100)
その音声を100ms「早める」
使うとき:音声が映像より遅い(声が遅れて聴こえる)場合
マイナス値の注意点:
マイナス値は「音声を未来から取り出す」わけではありません
実際には、他のすべてのソースを相対的に遅らせることで、対象の音声が「早く聴こえる」ようにしています
そのため大きなマイナス値は不安定になることがあります
500ms程度までであれば問題ありませんが、それ以上必要な場合は他のソースにプラス値を入れる方が安定します
どうして音ズレするの?
原因①:フィルタによる遅延
マイクにかけているフィルタ(ノイズ除去、コンプレッサー、リバーブ等)の処理に時間がかかって、声が遅れます
OBSには音楽制作ソフト(DAW)にあるような「プラグイン遅延自動補正」がありません
そのため、フィルタの遅延は手動で補正する必要があります
これが同期オフセットの最も多い使いどころです
原因②:サンプルレートの不一致
OBSとWindowsのサンプルレートが異なると、時間が経つにつれて徐々にズレが広がります
この場合は同期オフセットでは直りません(固定値のズレではなく「ズレが増えていく」ため)
確認方法:
- OBS → 設定 → 音声 → サンプルレート → 48kHz
- Windows → サウンド設定 → デバイスのプロパティ → 48kHz
- オーディオインターフェイスを使っている方は、そのドライバーなどのソフトに設定項目があります
- ※もしくは両方を同じ値に統一する。41kHzも可
原因③:映像ソースの遅延
OBSに取り込む映像にも、ソースによって遅延の大きさが異なります
| 映像ソース | 遅延 | 理由 |
|---|---|---|
| PC画面キャプチャ | ほぼなし | PC内部で直接キャプチャ |
| Webカメラ | あり(数十ms程度) | USB転送+画像処理 |
| キャプチャーボード | あり(数十〜数百ms) | エンコード・デコード処理 |
| VTuberモデル | あり(数十〜数百ms) | トラッキング処理+描画 |
映像が遅れている場合、音声が映像より先に届くので口の動きと声がズレて見えます
対処は2通りあります
- 音声を遅らせる(同期オフセットでプラス値)
- 映像を遅らせる(レンダー遅延フィルタ)
音声のズレと映像のズレは別の問題
OBSで起きる「ズレ」には2つの軸があります
軸①:音声 vs 音声(声とBGMのズレ)
マイクフィルタの遅延が原因。同期オフセットで調整します
軸②:音声 vs 映像(声と口の動きのズレ)
Webカメラやトラッキングの遅延が原因。同期オフセットまたはレンダー遅延フィルタで調整します
それぞれ原因が違うので、別々に対処する必要があります
PC画面だけを映す配信では映像の遅延はほぼないので、軸②は気にしなくてOKです
設定方法
STEP 1:テスト録画でズレを確認する
いきなりオフセットを入力しても、何msズレているかわからなければ数値を決められません
まずズレを確認します
- OBSで「録画開始」を押す
- カメラに向かって手を叩く(カメラがない場合はBGMに合わせて声を出す)
- 10秒ほど録画したら「録画停止」
- 録画したファイルを再生して確認する
STEP 2:オーディオの詳細プロパティを開く
- OBSの「音声ミキサー」で歯車アイコン(⚙)をクリック
- 「オーディオの詳細プロパティ」を選択
STEP 3:同期オフセットに数値を入力する
マイクの「同期オフセット (ms)」に数値を入力します
- 声が遅れている場合 → マイナス値(例:-80)
- 声が早い場合 → プラス値(例:+80)
入力したら、もう一度テスト録画して確認してください。ぴったり合うまで数値を微調整します
STEP 4:数値をメモしておく
ぴったりの数値が見つかったら、必ずメモしておきましょう
同じ機材・同じフィルタ設定であれば次回も同じ数値が使えます
ただしフィルタを追加・変更したり、マイクを変えた場合は再調整が必要です
同期オフセットが効かない場合
960ms以上は音が途切れる
OBSの同期オフセットには実効的な上限があり、約960msを超えると音が途切れたり消えたりすることがあります
これはOBS内部のバッファ制限によるもので、入力欄には大きな数値を入力できますが正常に動作しません
設定したのに反映されない
OBSの一部のバージョンでは、「オーディオの詳細プロパティ」を開き直すと設定がリセットされるバグが報告されているようです
また、OBSを再起動すると同期オフセットがちゃんと反映されることもあります
最初は合っているのに徐々にズレていく
固定値のオフセットでは直せない「ドリフト」と呼ばれる現象です。原因はほぼ確実にサンプルレートの不一致です
対処法:
- OBSとWindowsのサンプルレートを統一する(48kHz推奨)
- 「デバイスのタイムスタンプを使用する」のチェックを外す
1秒以上の遅延を補正したい
同期オフセットの上限は約960msなので、それ以上の場合は別の方法を使います
- VSTプラグインでディレイを追加する
- 遅延の原因になっているフィルタを減らすか、低遅延版に変える
同期オフセットとレンダー遅延の違い
| 同期オフセット | レンダー遅延フィルタ | |
|---|---|---|
| 対象 | 音声ソース | 映像ソース |
| 場所 | オーディオの詳細プロパティ | ソースのフィルタ設定 |
| 使うとき | 音声のタイミング調整 | 映像のタイミング調整 |
通常は「同期オフセット」で音声側を調整すれば十分です
映像を遅らせたい場合はレンダー遅延フィルタを使います
同期オフセットをかんたんに設定する方法
テスト録画と微調整を毎回やるのは、手間がかかりますよね
それが面倒だという方は、同期オフセットの数値を自動で測定・設定してくれる支援ソフト「うたピタ」を使うのがいちばん簡単で楽です
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